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校長 着任挨拶      
                      校長 黒田 勇輝
    揮毫 書道科・教諭 桑原 佳乃

 

 令和2年4月1日に第22代校長として着任いたしました。

  本校は、明治32年、当時の日本の中核産業である、養蚕業の発展に寄与するために創立された、「競進社蚕業学校」を源に発し、以来、120余年、幾多の変遷を経て、平成7年、児玉農工高校から、児玉白楊高校に校名を変更し、現在に至っています。

 私たちが生きていくこれからの社会は、情報化やグローバル化といった社会的な変化が加速し、予測不可能な時代と言われています。

 このような時代、児玉白楊高校の生徒には、様々な課題に受け身でなく、主体的に取り組み、将来どのような道に進んだとしても、自分自身の可能性を無限に広げられるように成長してほしいと願っています。

 児玉白楊高校は、生物資源科、環境デザイン科、機械科、電子機械科の4科を有する専門学科の高校です。実習などの実践を繰り返すことにより、知識や技能を身に付けていきます。

  専門学科である本校には「なすことによって学ぶ」という校訓があります。実践を重んじ、試行錯誤を繰り返すことにより学んでいくという意味です。

 教科などで学んだことを、自ら考え、体を動かし、失敗したり、成功したりという体験を通して、自分のものにしていくことが重要であり、教育の原点だと考えています。

  私たち教職員は、120余年、脈々と受け継いできた専門学科の精神であるこの校訓を日々実践し、生徒とともに着実に前進してまいります。前進し続ける児玉白楊高校に御支援・御協力をよろしくお願いいたします。

令和2年度入学式式辞.pdf

 

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校長室より

令和4年度 2学期始業式・校長講話

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■皆さん、おはようございます。校長の黒田です。

■さて、長い夏休みも終わりました。みなさんはどんな夏休みを過ごしましたか。みなさん一人一人が、夏休みにしかできないことなど、貴重な経験を積んで一歩も二歩成長したのではないかと期待しています。今日からの2学期でその成長した姿を見せてほしいと思います。

■では、2学期始業式に当たり、私から2点、お話しします。

 

■1点目は、新型コロナウイルス感染拡大防止についてです。

■さて、新型コロナウイルス感染症ですが、全国的にも本県でも、夏休みに入ったころから急激に新規陽性者数が増加しました。1学期末でしたが北部地区のある高校では文化祭実施後にクラスターが発生し、100人近い新規陽性者が出て、学校閉鎖という事態も発生しました。

■コロナ禍になり3年目となりますが、今回の第7波は、感染力が従来のデルタ株より非常に強いオミクロン株BA.5の影響で、これまでで1番大きな波となっています。

■この夏休み中、教職員や生徒のみなさんに感染防止対策に努めていただきましたが、BA.5の強い感染力により本校でも10名程度の陽性者が出ております。陽性になってしまった人たちも、その後適切に対応してくれて、本校では感染拡大には至っておりません。これまでのみなさんの感染防止対策に感謝いたします。

■しかし、重要なのは2学期が始まったこれからです。授業や部活動、学校行事なの様々な教育活動を展開していきますので、基本的な感染拡大防止対策の徹底について、みなさんの協力を是非ともよろしくお願いします。引き続き、次の3つについて、協力をお願いします。

■1は、今まで通り基本の「手洗い、マスク、ソーシャルディスタンス」です。熱中症対策として、時と場合に応じてマスクを外すことも含め、基本の徹底をお願いします。

■2、感染力が強いオミクロン株は、その特長から、エアロゾル感染対策、飛沫感染対策が重要であると言われています。「3密」のうちの「密閉」を避けること、つまり、適切な換気が効果的であると言われています。教室、部室などの換気の徹底をお願いします。また、飛沫感染対策として、昼食時の「黙食」もお願いします。たまに大声をあげている者を見かけますが、もってのほかです。

■3は、適切な初期対応です。具体的には、日々の健康観察の徹底です。朝、体調がすぐれなかったり、37.5℃以上の発熱があったりした場合は、登校せずに自宅でしっかり療養し、様子を見てください。その際、学校への連絡は忘れずにお願いします。

■以上の3つのことを徹底して、各自が感染拡大防止に努めてください。よろしくお願いします。1点目の新型コロナウイルス感染拡大防止についてでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■2点目は、児玉新校について、お話しします。

■みなさんもご存じのとおり、児玉白楊高校と児玉高校は統合し、令和5年4月から新校としてスタートします。新校は普通科と農業科と工業科、この3つの学科を併せ持つ県内初の高校となります。

■その関係でこの夏休みにHR棟の工事を行いました。9月からは職員室や保健室、図書館などがある管理棟の工事に移ります。管理棟の工事中、教室の位置が換わることになりますが、御協力をお願いします。

■新校の校名については、7月の頭にお伝えしましたが、県議会により「埼玉県立児玉高等学校」となりました。つまり、現在の児玉高校と同じ校名になります。来年度の生徒募集を行う上で、中学生たちに説明する際、現在の児玉高校と紛らわしいので、しばらくは新生・児玉高校と言っていくつもりです。

■それでは、ここからが学校説明会の資料を使って、概略を説明します。

■「地域の産業を支える農業と工業の技術者・スペシャリストを輩出」してきた、伝統123年を誇る「児玉白楊高等学校」と「地域の発展を担う人材やスポーツアスリート・オリンピックゴールドメダリストを輩出」してきた、伝統100年の実績がある「児玉高等学校」が統合すると・・・。

■223年分の信頼「児玉プライド」地域課題探究型高校・新生・児玉高等学校となり、令和5年4月に開校します。

■新生・児玉高校の「目指す学校像」は、「まちの創生を担い、未来の地域産業を支え、学ぶ意欲と社会性を身に付けた心豊かな人材を育てる学校」です。現在の白楊高校の「目指す学校像」とほぼ同じです。

■学校説明会では、新校の特長を児玉高校の校長先生と私とで説明しています。

 

■児玉高校の校長先生からは、主に普通科の部分について次のように説明しています

■新生「児玉高校」では、これまでの児玉高校で培われた普通科及び体育コースの学習を時代のニーズに合わせ、更に発展させます。

■2年次より選択科目の違いによる2つの類型のどちらかを選択します。

■スポーツ健康科学系では、スポーツを健康やアスリートを支える立場、スポーツの振興などの幅広い視点で捉え、スポーツに関する学習をします。

■地域創造系では、地域の課題解決や活性化につながる「探究活動」を通じて主体的に地域とかかわり、地域に貢献する生徒を育成します。

■新生「児玉高校」の特色は、「連携・協働」です。地域や大学・短大等の教育機関、地元の小中学校との連携を深め、児玉地域の未来を支えます。

 

■私からは、地域課題探究「こだま学」について、次のように説明しています。

■「予測不可能な時代」と言われる現代、未来を生きる子供たちには、

課題解決能力が必要と言われています。

■その教材として1番なのが、地域社会を取り巻く様々な課題です。

■これからの学校は、この地域課題を取り込んだ「課題解決型学習」を進めて行く必要があるのです。それが地域学である「こだま学」です。

■この児玉には、歴史・文化、そして郷土の偉人など、教材となりうる要素がたくさんあります。

■これらを「こだま学」として学ぶことで、地域への愛着・誇りを育み、それが地域課題解決、更には学習へのモチベーションと繋がっていくのです。

■この内容は、以前から本校で行っている課題研究のことです。今までの課題研究をベースにして、テーマの中に地域課題解決という要素を加えるというものです。

■この「こだま学」では、地域のことをより知るために、1・2年次は学年単位で

地域の方々との交流や講演などを行います。そして、そのために一学年全員を収容でき、パーテーションにより8つの小講義室にもなる地域協働棟を建設します。まだ未決定ですが、その大教室の通称を「白楊ハウス」にできたらなと思っています。

 

■「募集人員」は、このようになります。また、中学生向けにQ&Aを少々示してありますが、その1番最後に「取得可能資格等」を示しています。

■これは、普通科の高校にはない、専門学科である本校の強み、ストロングポイントです。現・在校生のみなさんもこのストロングポイントを生かして、資格取得に励んでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

■実は、新生・児玉高校では、農業科・工業科があることから、これらの資格等を普通科の生徒であっても、本人のやる気次第で取得することも可能になるのです。

 

■以上、児玉新校について、簡単に説明しました。現在、本校のHPでは、白楊高校と併せて児玉新校の内容も紹介しています。その中に、今回の資料などもダウンロードできるようになっていますので、是非見てみてください。HPでは新校の制服なども掲載していますが、2学期から教職員玄関に新制服の実物も展示していますよ。

 

■それでは、本日は、2学期始業式にあたり、2点話をしました。

■1点目は、新型コロナウイルス感染拡大防止の徹底について、2点目は、児玉新校、新生・児玉高等学校の概要についてでした。

■長い2学期が始まりました。腰を据えて教育活動を展開していく学期です。感染防止を図りながらではありますが、生徒のみなさん、一歩ずつ着実に成長していってください。大いに期待しています。

 

令和4年度 1学期終業式・校長講話

 

 

 

 

 

 

 

 

■皆さん、おはようございます。校長の黒田です。

■さて、本日は1学期の終業式です。各学年の皆さんがそれぞれの1学期を頑張って過ごしたことと思います。たいへんお疲れさまでした。

■では、1学期終業に際し、私から皆さんに伝えたいことを3点、お話しします。

 

※ 1点目割愛

 

■2点目は、新型コロナウイルス感染防止についてです。

■現在、全国、そして埼玉県では、陽性者数が増加傾向にあり、感染力が更に強いとされる新たな変異株(BA.5系統オミクロン株)への置き換わりが懸念されています。

■北部地区のある学校では、75人が感染し、昨日まで学校閉鎖としたようです。

■このような状況の中で、学校教育活動を継続するためには、夏季休業期間においても警戒度を高く保ち、新型コロナウイルス感染症対策の徹底が必要です。

■引き続き、次にあげる基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。

 

(1)健康観察の徹底

 ア 日々の健康状態を確認するため、毎日の検温・健康観察をお願いします。

 イ 夏季休業中に感染または体調不良になった場合は、HPの「保護者の皆様へ」

  の中の「緊急連絡フォーム」または電話で学校に連絡してください。

 ウ 発熱や、のどの痛みなどの風邪症状がある場合、また家庭内に体調不良者が

  いる場合、自宅での休養・登校の自粛をお願いします。

(2)手洗い・適切なマスクの着脱の実施

(3)換気の徹底

 ア 常時換気の徹底(部屋の対角の窓・10~20㎝開ける)

 イ エアコン使用時の喚起(アと同様に)

(4)その他

  ○ 規則正しい生活 ○外出時における直行直帰の徹底

  ○ 会食中におけるマスク無しでの会話自粛

■以上、各自が感染防止対策を徹底し、このことについても1点目同様、白楊高校の生徒として責任ある行動をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■3点目は、2、3年生には話したことがありますが、本校の「目指す学校像」についての話しです。みなさんが成長していくために重要な内容なので、何度も話します。

■各県立学校には、学校の根幹をなす目標「目指す学校像」というものがあります。一度定めたら、みんなでその実現を目指して頑張っていく大切な目標です。

■本校の「目指す学校像」は、「母校を愛し、地域の未来を担う心豊かな産業人を育成する学校」というものです。

■因みに、来年度、新校になっても大きく変わることはありません。

■今日は、学校にとって大事な目標である「目指す学校像」を実現するための具体的な方法について、お話しします。

■第1は、「母校を愛し」について説明します。これを実現するためには、まずは、我々教職員が愛情を込めて教育を行っていくことが大事です。「愛情を込めて」というのは、ただ単に優しいというだけではありません。君たちのことを思っていればこそ、むしろ厳しくすることもあります。それが、「愛情を込めて」ということです。

■次に、君たちの方は、この白楊高校で何かに全力で取り組むということが重要です。言い換えると、卒業する時に自分は白楊高校でこれは頑張ったと言えることです。これが、「母校を愛す」ための具体的な方法です。

■第2に、「地域の未来を担う」について説明します。これを実現するための具体的な方法は、少々長丁場です。地域の特徴や課題を知り、愛着をもって、この地域の未来がより良いものになるようにと思えることですが、そのスタートラインは、地域の人とのつながり、コミュニケーションです。

■白楊高校のみなさんが地域の人々から愛され、みなさんが地域の人々を愛することです。地域の方から苦情をいただくなんてのはもってのほかです。

■地域の人とは、もっと具体的に言えば、ご近所の方と言ってもよいと思います。つまり、ご近所の方とのコミュニケーションです。ご近所の人と会ったら挨拶してみましょう。「おばあちゃん!今日はいい天気なんね。」とか、「今日はえれーあちいねえ!」なんて、コミュニケーションができたら、白楊高生は、地域から愛され、ゆくゆくは「地域の未来を担う」人になっていくのだと思います。

■第3に、「産業人」について悦明します。本校は、専門学科高校なので、当たり前と言えば当たり前。先程の「地域の未来を担う」と併せて、地域の産業を支える人になってほしい訳です。

■そのための具体的な方法ですが、当然、日々の授業と実習を一所懸命にやっていくというのが正解ですが、もう少し具体的に積極的な姿勢でいうと、せっかく専門学科高校に入学したのだから、普通科高校にはない資格取得に力を入れてみるということです。普通科にはない専門学科の強みです。

■在校中に是非とも専門学科ならではの検定、講習に積極的に参加して資格取得に励んでください。これが「産業人」を実現するための具体的な方法です。

■以上、「目指す学校像」を実現するための具体的な方法を3つ示しましたので、是非とも心にとめて実践していってほしいと思います。児玉新校でも目指していく方向は何ら変わりません。今までもやっていましたが「地域を知る」「地域の課題解決に取り組む」という部分が、よりパワーアップされるといったイメージです。

 

■さて、本日は1学期の終業に当たり3点、話をしました。

■1点目は、昨日の全校集会の振り返りについて、2点目は、新型コロナウイルス感染防止の再徹底について、3点目は、全生徒が目標とすべき「目指す学校像」の実現についてでした。

■それでは、事故等に気を付けて、自分を成長させる有意義な夏休みを過ごしてください。以上です。

地域の高齢者と高校生の交流事業「市民ポプラサロン」スタート!

■6/1(水)、本庄市社会福祉協議会と本校の連携・協働の一つとして、地域の方々と本校生徒の交流事業「市民ポプラサロン」がスタートしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

■この「市民ポプラサロン」は、地域の御高齢の方々と本校農業科の生徒が、実習用農地を利用して共に農作業を行いながら、世代を越えたコミュニケーションを図るという事業です。生徒は、日々の実習等で学んだ「知識・技術」で、地域の方々への指南役となります。この日の農作業は、本校で栽培した小梅の収穫を行いました。天気もよく、絶好の収穫、そして交流日和となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

■生徒たちにとって、地域のみなさんと農作業を通して直接コミュニケーションできることは、またとない良い経験です。生徒たちは、地域のおじいちゃん、おばあちゃんと積極的に会話しながら作業しており、普段の授業よりも楽しそうでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

■地域の方々からは、「楽しかった」「若返った」などの感想をいただき、生徒たちも満足げでした。高校生とのたわいもない会話の交流ではありましたが、生活の活力、日頃の楽しみの一つにしてもらえれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

■今後も定期的に実施していきますので、地域のみなさん是非とも御参加ください。

 

令和4年度 入学式・校長式辞

 かつて本校の先人たちが植樹したこだま千本桜も見事に咲き誇る春爛漫のこの佳き日に、御来賓並びに新入生保護者の皆様の御臨席の下、令和4年度 埼玉県立児玉白楊高等学校入学式を挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びと深く感謝申し上げます。

 

 ただ今、入学を許可いたしました、139名の新入生の皆さん、入学おめでとう。教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 

 また、保護者の皆様におかれましても、お子様の御入学、まことにおめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。本日より三年間、お子様の成長の支援を精一杯努めさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。

 

 本校は、明治三十二年、当時の日本の中核産業である、養蚕業(ようさんぎょう)の発展に寄与するために創立された、「競(きょう)進社(しんしゃ)蚕業(さんぎょう)学校」をルーツに、以来、百二十余年、幾多の変遷を経て、平成七年度、児玉農工高校から児玉白楊高校に校名を変更し現在に至っております。

 

 創立123年の本校は、県内では5番目の伝統を誇る高等学校です。そして、来年度からはやはり100年の伝統を誇る児玉高等学校と統合し、児玉新校として、また新たにスタートいたします。本庄・児玉地域には、この両校の同窓生が数多くいらっしゃって、この地域の産業や文化を担っています。そのため、この地域の両校への信頼はかなりのものです。そして、新校への期待というものは計り知れません。みなさんは、そういう高校へ入学したという誇りと自覚を持ってほしいと思います。

 

 さて、皆さんは、この120余年もの伝統ある本校の生徒として、本日その第一歩を踏み出すわけですが、この3年間で、皆さんは地域の未来を支える、なくてはならない産業人へと成長していくことになります。

 そして、この児玉白楊高校が、皆さんの成長するステージとなるのです。

 しかし、ヒトは何もせずに成長することはできません。そこで、私から入学に当たりこれからの指針として成長するコツについて、二つお話しします。

 

一つ目は、「母校となる児玉白楊高校を全力で好きになれ」ということです。

人は自分が好きになったことなら、どんどん吸収するものです。やらされるのではなく、自ら進んで取り組むようになります。

 

そうなれば、もはや周りがやめろと言っても誰も止められません。「受け身」ではなく、「能動的」な状態です。「好き」という状態は、言い換えると「主体的」「能動的」とも言えるかもしれません。

 

「好きこそものの上手なれ」ということわざがありますが、その言葉は「主体的・能動的に取り組むと成長する」という意味なのです。皆さんには、3年間の学校生活を丸ごと好きになり、大いに成長していってほしいと思います。

 

 120年もの長い間、この児玉という地で 脈々と受け継がれてきた児玉白楊高校の歴史。そして、それを支えてきた地域の人々。また、現在の学校を支えている目の前にいる教職員や これから共に学ぶ仲間たち。皆さんに関わる全てに興味を持って、「好き」になり 主体的・能動的に取り組んでみてください。

 

 二つ目は、本校の校訓である「『なすことによって学ぶ』を実践せよ」ということです。「学ぶ」ということは、単に教科書を暗記すればいいわけではないのです。

 

教科などで学んだことを、自ら考え、体を動かし、失敗したり、成功したりという体験や実践を通して、自分のものにしていくことが重要なのです。

 

 本校のルーツとなる「競(きょう)進社(しんしゃ)蚕業(さんぎょう)学校」をおこした校祖の木村九蔵は、皆さんと同じぐらいの年頃のとき、屋根裏で養蚕にチャレンジし、良質な繭を作ることができたそうです。

 

それをステップに翌年、規模を拡大し、同じ方法で飼育したのですが、その年、蚕は全て死んでしまったそうです。失敗でした。

 

 九蔵青年は「なぜ失敗したのだろう」と悩みました。そして、試行錯誤の結果、飼育の方法は同じでも、上手くいった屋根裏部屋とは環境が違っていたということに気が付きました。

 

その後、元の屋根裏の環境を再現し、再び良質の繭を作ることができたといいます。失敗した経験から学び、新たなことを発見したのです。

 

 本校は、生物資源科、環境デザイン科、機械科、電子機械科の4科を有する専門学科の高校です。実習などの実践を繰り返すことにより、知識や技術を身に付けていきます。実践を繰り返す中では、思うようにいかず失敗することもあるかまもしれません。

 

しかし、失敗もまた経験のうちです。九蔵青年と同じように失敗や試行錯誤の経験から真理を探究し、大きく成長していってください。

 

 私たちが生きていくこれからの社会は、AI技術が高度に発達した「Society5.0」の到来により社会の在り方が劇的に変化し、更に新型コロナウイルスの感染拡大、世界情勢不安などもあいまって、先行き不透明な「予測不可能な時代」と言われています。

 

 このような時代、新入生の皆さんには、様々な課題に受け身でなく、主体的に取り組み、将来どのような道に進んだとしても、自分自身の可能性を無限に広げられるように成長してほしいのです。

 

 皆さんの入学に際し、これからの指針として、一つ目は、「母校を全力で好きになれ」ということ、そして、もう一つは、「『なすことによって学ぶ』を実践せよ」ということをお話ししました。

 私たち教職員は、全力でそれをサポートします。

 

 最後に、保護者の皆さまに、お話しいたします。本日から三年間、責任を持って、お子様をお預かりいたします。

 家庭教育と学校教育との関係は、車の両輪とよく言われます。家庭と学校がそれぞれの役割をしっかり果たし、協力・連携し、教育に当たることが、何よりも大切なことは、言うまでもありません。

 

 私たち教職員一同、御期待に沿えるよう、一所懸命に努力いたします。是非とも学校を信頼していただき、家庭と学校との風通しを良くしながら、お子様の成長に向け、一緒に取り組んでいきたいと思いますので、何卒、御支援・御協力をよろしくお願いいたします。

 

それでは、三年後の卒業式の際、ここにいる全ての新入生が、心身ともに成長し、全ての生徒・保護者の皆様が児玉白楊に入学して本当によかったと思えることを心から願い、私の式辞といたします。

  令和四年四月八日

                      埼玉県立児玉白楊高等学校長 黒田 勇輝

 

令和4年度 1学期始業式・校長講話

 

■新2年生・新3年生のみなさん、おはようございます。校長の黒田です。

この春休み中は、みなさん大きな事故もなく、本日このように令和4年度1学期始業式を迎えられたことを本当に嬉しく思います。

 

■さて、本日はまず、新型コロナウイルス感染症の発生状況などの話をしたいと思います。みなさんの頑張りによって、昨年度の途中まで本校では一人の感染者も出さずにいましたが、感染力が強いオミクロン株が主流になってからの1月からは、ものすごい勢いの感染拡大でした。さすがに本校でも感染者が出るようになり、3月には学級閉鎖を行うクラスもありました。

 ■2月中旬のピークからは、新規感染者数も減少に転じ、3月には全国でまん延防止等重点措置が解除となりましたが、新規感染者数は依然と高い水準です。そして、今、またもやリバウンド傾向が見えだしている状況です。現在は、感染力が高かったオミクロン株よりもさらに感染力の高いオミクロン株BA-2系という変異株に徐々に置き換わっているようです。県内の高校では、部活動を中心に集団感染クラスターが多く発生していると聞いています。

 ■各部活動で活動中の徹底した感染防止対策はしてもらっているわけですが、活動後の飲食・会食、部室での着替え、おしゃべりなどが部活動のクラスターの主な原因のようです。そこでみなさんに改めて、感染防止対策の徹底をお願いします。手洗い、マスク、ソーシャルディスタンス、黙食など、よろしくお願いします。以上、新型コロナウイルス感染防止対策の徹底についてのお願いでした。

 

■続いて、2点目です。本日から令和4年度がスタートです。新年度のスタートにあたり、本校のルーツについての話をしたいと思います。昨年度のスタートの際もお話しした内容ですが、大切な内容ですので今年度も話したいと思います。本日午後からの入学式でも似たような話をするつもりです。

 ■本校は、明治32年に開校、122年の伝統を誇る専門学科の高校です。埼玉県立高校では、5番目に古い学校です。

 ■本校がスタートした明治32年頃、日本の産業の中核をなしていたのは養蚕業で、その発展のために創られたのが、本校のルーツである「競進社蚕業学校」であり、その土台、礎を築いたのが、校祖・木村九蔵です。

 

 

 

 

 

 

 

 

■本校のルーツである「競進社蚕業学校」ができた123年前を更にさかのぼり、今から176年前、1845年(江戸時代・13代将軍・家慶の頃)、木村九蔵は、現在の群馬県藤岡市に生まれました。(NHK大河ドラマ「晴天を衝く」の主人公、で、埼玉県の偉人・渋沢栄一の生まれた5年後)

 ■木村九蔵、当時の名前・高山巳之助(たかやま みのすけ)は、13歳の時、近所の養蚕農家から蚕の卵をもらい、自分の家の屋根裏で寝る間を惜しんでそれはそれは大切育てました。

 ■そして、その甲斐あって、蚕は周りの人たちが驚いてしまうほど、すばらしい繭を作ることができました。

 ■みなさんご存じとは思いますが、蚕とはさなぎになる際、糸をはいて繭を作り、その繭から絹糸をつくる訳です。しかし、とても弱い昆虫で人が育てないと生きていけないそうです。

 ■気を良くした九蔵は、その後、別のところに住んでいた兄の高山長五郎のうちで蚕を協力して育てるようになります。しかし、今度はなかなかうまくいかず、みな死んでしまったそうです。蚕は湿気に弱く、「コシャリ」という白カビが付く病気にかかりやすく、そうなるとみな死んでしまうのです。

 ■兄・長五郎と九蔵は、困り果ててしまいました。それから、その原因を考えはじめ、長いことかかかったある時、はっとしました。兄の家と自分が育てた屋根裏との環境の違い、「湿気の違い」に気付いたのです。

 ■九蔵が蚕を飼っていた屋根裏の2階には、いつも暖かく、ちょうどよく乾いた空気があったのです。

 ■よい繭をつくには神頼みしか術のなかった養蚕農家の深い願いを胸に、九蔵はその後も研究と努力を続けました。

 ■遠くの名人を訪ねて話を聞いたり、養蚕の古い書物を読んだり、片時も蚕のことを忘れることはありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

■そして、1872年(明治5年)、九蔵28歳のとき、今までの研究の成果である一派温暖育(いっぱおんだんいく)という蚕の育て方を世に発表することができたのです。13歳で蚕をうまく育てて以来、15年の年月が経っていました。

 ■一派温暖育とは、蚕が丈夫に育ち、よい繭を作るために木村九蔵が考え出した育て方で、部屋を火力により温め、風通しをよくすることで、蚕を病気にかからないようにするという育て方です。

 ■九蔵は、この一派温暖育という方法を独り占めにはしませんでした。人々の幸せのため、一派温暖育を多くの人々に教え、広めようと思ったのです。

 ■そして、もっともっと多くの養蚕農家に一派温暖育を広め、丈夫な蚕を育てる技術を磨きたいと思うようになったのです。

 ■しかし、そんな九蔵の夢も一人では叶えられません。九蔵は、競進組(後の競進社)という養蚕を学ぶ人たちの会を作りました。会員たちは、炭火の使い方や桑の与え方、蚕を育てる家の改良の仕方などを九蔵から熱心に学びました。

 ■九蔵のそばで一派温暖育を学んだ会員たちは、「養蚕教師」となって人々のために遠い場所でも何度も足を運び、一派温暖育の技術を広めていきました。

 ■そのおかげで、蚕が丈夫に育ち、よい繭ができると競進社の評判は次第に広がっていきました。

 ■また、競進社が育てた繭が全国コンテストで一等賞となり、その名は全国に知れ渡っていきました。

 ■児玉駅の近くに「産業教育の発祥の地」という石碑があります。それまで自宅を使って養蚕の指導をしていた九蔵が、1884年(明治17年)、40歳の時に養蚕の技術を伝えるための「伝習所」を開いた場所です。

 ■伝習所では、実習をとおして養蚕技術を学べました。

 ■また、その近くに「競進社模範蚕室」という建物があります。九蔵が50歳の時に、養蚕の技術や工夫を余すことなく詰め込んだ建物です。無料で見学ができますので今度行ってみてください。

 ■その後、木村九蔵は、54歳で病でこの世を去りますが、九蔵の意志を継いで仲間たちが、伝習所を「競進社蚕業学校」と改め、実習だけではなく、養蚕に関する科学的な知識をも授業で学べるようにしました。これが本校のルーツとなったのです。122年前のことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

■この学校で学んだ卒業生たちにより、一派温暖育の方法は全国に広がっていきました。そして、更に中国、台湾、朝鮮にまでも広がっていきました。

 ■本校のルーツである競進社蚕業学校は、競進社実業学校と名前を変え、その後、児玉農学校、児玉農業高等学校、県立児玉農工高等学校、そして、平成7年、現在の児玉白楊高等学校となり、現在に至っているわけです。

 ■本校、校祖の木村九蔵の多くの人々を幸せにしたいという願いは、国境、時代を越えて、今、私たちに受け継がれているのです。本校のルーツである競進社蚕業学校が、そのような思い出作られたことを私たちは、決して忘れてはならないのです。

 ■私は、校長としてその思いを受け継いでいる本校を誇りに思います。

 ■木村九蔵の思いを受け継いだ私たちの使命は、「産業教育発祥の地」である児玉地域の未来を担う、心豊かな、しっかりとした産業人になることです。

 ■みなさん、このようなルーツともつ児玉白楊高校の生徒であるということに、誇りをもってほしいと思います。そして、令和4年度を悔いないように、全力で突き進んでください。私は校長として、それを全力で応援します。

 

■さて、来年度から児玉白楊高校は、やはり100年の伝統を誇る児玉高校と統合し、児玉新校として、また新たにスタートする予定です。本庄・児玉地域には、この両校の同窓生が数多くいらっしゃって、この地域の産業や文化を担っています。そのため、この地域の両校への信頼はかなりのものです。そして、新校への期待というものは計り知れません。みなさんは、そういう高校へ入学したという自覚を持ってください。

 ■世界は大変厳しい情勢が続いています。3学期の終業式にも話しましたが、我々にできる範囲の支援ができたらと思います。それでは、みなさん、今日からは一つ進級した上級生となります。上級生として新入生を暖かく迎えてください。よろしくお願いいたします。

 

令和3年度 卒業証書授与式 校長式辞

 白楊の森の木々の蕾もほころび始め、この児玉の地にも春の息吹が感じられるこの佳き日に、PTA後援会・同窓会からの御来賓と保護者の皆様の御列席の下、令和三年度卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより在校生そして私たち教職員にとって大きな喜びであります。

 在校生は、各HRでリモートにて式に参加し、卒業生の門出をお祝いいたします。

 本日御臨席を賜りました皆様には、日頃から本校の教育に御理解と御協力を賜り、さらに本日巣立ちゆく卒業生の門出に華を添えていただきましたことに心より御礼申し上げます。

また、保護者の皆様におかれましては、今日のお子様の成長された姿に感慨も一入のことと存じます。御卒業、誠におめでとうございます。

 

 ただいま卒業証書を授与した134名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。本校所定の教育課程を無事終了し、めでたく卒業の日を迎えることができたことは、一人一人がたゆまぬ努力を積み重ねてきた結果であることは言うまでもありません。その努力に改めて敬意を表します。よく頑張りました。

 

 同時に、その頑張りを陰で支えてくれた周囲の方々への感謝の気持ちを決して忘れてはなりません。特に保護者の支えがなくては本日を迎えられることはなかったはずです。その無償の愛に対して、今日は是非、自身の言葉で感謝の意を表してみてはどうでしょう。少し、気恥ずかしいと思いますが、気持ちを言葉で伝えることはとても大事なことです。

 

 また、手前味噌になりますが三年間、叱咤激励を続けた担任や教職員の存在も忘れないでほしいと思います。口うるさく、うっとうしいと思ったこともあるのではないかと思いますが、君たちにとって耳障りなことを言ってくれる人が、実は一番心配してくれている人だということを心の片隅に止めておいてください。

 

 さて、今年度は昨年度に引き続き新型コロナウイルスの感染防止のため、様々な学校行事を中止とせざるを得ず、青春まっただ中の皆さんに高校生活を思いっきり謳歌させてやれず、校長として本当に悔しい思いです。今まで当たり前に行っていたことを、普通に行うことがどれほど難しいかを痛感させられております。

 

 そんな中にあっても、全学年で実施できた体育祭は、心に残るとても素晴らしい行事になりました。最上級生である皆さんの活躍はめざましく、とても頼もしく思えました。保護者の皆さんにお見せできなかったことが残念です。

 

 また、昨年度は中止であった「ポプラ祭」も今年度は形を変えて、生徒のみなさんが作成した動画を視聴するという形で実施することができました。これもまた、心に残るすばらしい行事となりました。生徒のみなさんの活躍に心から感謝申し上げます。

 

 私は卒業生のみなさんが2年生になるときに本校に着任し、みなさんと2年間、本校で過ごしてきました。始業式や終業式での校長講話は、ちょうどそのころからリモートとなり、校長講話はモニターを通してのものとなりました。みなさんには校長として私なりに熱いメッセージを送ってきたつもりです。今日で皆さんに話をするのも最後となります。そこで、卒業生の皆さんに餞として二つ話をします。これが校長からの最後の授業です。

 

 一つ目は、本校の校訓「なすことによって学ぶ」についてです。

 皆さんが進むこれからの社会は、情報化やグローバル化といった社会的変化が加速し、「予測不可能な時代」と言われています。今後、その激しい変化に戸惑い、悩み、迷うことがきっとあることでしょう。

 

 しかし、そんなときは本校で培った校訓である「なすことによって学ぶ」を思い出してください。この「なすことによって学ぶ」という言葉は、実践を重んじ、試行錯誤の中で学んでいくという意味です。ただ頭だけで考えて、不安ばかり募らせるのではなく、実際にチャレンジしてみて、その上で失敗や成功を繰り返しながら自分のものにしていくということです。

 

 これからの社会は、このように地面にしっかりと足を付けて着実に前進していくことが重要です。そして、皆さんは本校で三年間、日々繰り返してきた実習の中で、これを実践し、気づかぬうちにこのスピリットを会得しているのです。ですから何も恐れることはありません。この児玉白楊高校で三年間みっちりとたたき込まれた校訓「なすことによって学ぶ」の精神に自信と誇りをもって、着実に前進していってほしいと思います。

 

 二つ目は、「母校を愛す」ということについてです。

 競進社蚕業学校の開校以来、120余年の伝統を誇る本校の第22代校長として着任し2年が経過しようとしています。

 

 私が着任してすぐに行ったことの一つに「目指す学校像」の変更があります。各県立学校には、学校の根幹をなす目標である「目指す学校像」というものがあります。一度定めたら、全教職員、生徒そしてPTAが、その実現を目指して取り組んでいくべき大切な目標です。

 

 私が着任した際の「目指す学校像」は、「地域の未来を担う心豊かな産業人を育成する学校」という、本校の使命と特徴を十分に表現したすばらしいものでしたが、私はそこにもう一言「母校を愛し」という文言を教職員と相談の上、追加させていただきました。

 

 まず、私たち教職員が生徒たちに母校を愛してもらえるような教育活動を、愛情を込めて行っていくこと、そして、生徒たちには何事にも全力で取り組み、本校での高校時代に誇りをもてるようになってもらいたいとの願いを込めて、一言付け足した次第です。

 

 卒業生のみなさんは、本校での3分の2をこの「目指す学校像」の下で過ごしてきた訳ですが、「母校を愛する」人になってもらえたでしょうか。みなさんが本校で過ごした時間、何かに全力で取り組めたと言えるのであれば、きっと「母校を愛する」人になれたはずです。

 

 みなさんは、今日この母校を巣立っていくわけですが、どうか母校である児玉白楊高校をいつまでも愛していてほしいと思います。我々教職員は、卒業生の皆さんがいつまでも誇れる母校であり続けられるよう努力を怠らずに精進して参ります。

 

 卒業式に際し、只今皆さんに餞として、二点、お話をしました。

 一つ目は、校訓「なすことによって学ぶ」の精神について、二つ目は、「母校を愛する人」についてです。

 

 繰り返しになりますが、本校で三年間培った校訓「なすことによって学ぶ」の精神は、我々がものを学び成長していく際の大切な指針であり、どの世界へ行っても通用するものです。そのことに誇りをもって、それぞれの社会で活躍していってほしいと心より願っております。

 

 皆さん、いよいよ別れのときです。

 結びに、卒業生の皆さんの幸多き未来を心より期待して私の式辞といたします。

 

   令和4年3月10日

                       埼玉県立児玉白楊高等学校長 黒田 勇輝

 

令和3年度 3学期始業式・校長講話

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■みなさん、おはようございます。そして、新年あけましておめでとうございます。

■みなさん、健やかに新年を迎えられたことと思います。

 

■さて、2学期の終業式の最後に、新年は「壬寅(みずのえとら)」の年ですと言いました。全然説明しなかったので何のことか分らなかった人もいたかと思います。

■新年を迎えた3学期の始業式ですので、本日は一つだけ「壬寅(みずのえとら)」の話をしましょう。

■まず、基礎知識です。「壬寅の年」とは、何のことでしょうか。

■今年の年賀状には、トラの絵が描いてあるものが多かったと思います。そう今年は寅年(とらどし)ですね。「壬寅(みずのえとら)」の「とら」とは、その寅年のことです。

■その寅年(とらどし)を正式に言ったのが、「壬寅(みずのえとら)」です。「とら」の前にもう一文字つくわけです。

■正式には「十干十二支」と言います。「十干」と「十二支」が合わさったものです。「十干」はあまりなじみがないかと思いますが、「十二支」は、知っていると思います。

■子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類。みなさんは、何年ですか。申・酉・戌あたりでしょうか。その3番目が今年の寅(とら)です。

■正式になるために「十二支」の前につく「十干」は、その名のとおり、10種類あります。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類。この10種の「十干」と「十二支」を順番に組み合わせたものが、「十干十二支」です。

■そして、今年の組み合わせが、壬と寅で「みずのえとら」ということです。あまりなじみがないので、覚えなくてもいいですが、これ実は、知らず知らずのうちに使っています。

■例えば、今年の「壬(みずのえ)」と「申(さる)」の組み合わせになると・・・。「壬申(みずのえさる)」は、音読みすると「ジンシン」。どっかで聞いたことないですか。「壬申の・・・」。そう「壬申の乱」。教わった記憶がないですか。

■また、十干の1番目の「甲」と十二支の1番目の「子(ね)」の組み合わせ。「甲子」・・・「園球場」、そう、「甲子園球場」。高校野球の聖地、阪神タイガースのホームグラウンド。知らないうちに、「十干十二支」使っていたみたい。

■みなさんが生まれた申・酉・戌の年の正式な十干十二支は何だろうね。調べてみてください。因みに、私は「丙午(ひのえうま)」です。基礎知識は、このぐらい。

  

 

 

 

 

 

 

 

 ■ということで、2022年、令和4年は、「壬寅(みずのえとら)」の年というわけです。そして、この「壬寅(みずのえとら)」という字には、どういう意味があるのか、今日はそれを紹介したいと思います。

■まず、壬(みずのえ)という字。とても寒い冬の厳しさに耐えながら、内に力を蓄えた新しい命という意味があるそうです。土の下で芽が膨らんで土がぐんと盛り上がっている様子のイメージです。

■次に、寅という字。春の発芽の状態を意味するそうです。発育、誕生、動き始め、そして春の象徴といったような意味を持つそうです。強く、大きく成長するといったイメージです。

■ということで、この2つを合わせた「壬寅(みずのえとら)」の意味は、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生れるというようなことを表しているということです。

■言い換えると、冬に土の中で力を蓄えて、華を咲かせる準備をしているということでしょうか。私は、それはまるで高校時代真っ只中の君たちのことをいっているようにも思うのです。

■君たちは、高校を卒業したら就職する人も進学する人もいますが、いずれ社会人として世の中に出ていくことになります。今はその準備の期間です。土の中で力を蓄えているということです。

■社会に通用する産業人になるために、高校生である今は、その準備のために自分を磨いている。若々しく生命力に溢れる土の中の芽は、発芽して社会の一員になったとき、どのような華を咲かすのかは、今は分かりません。分からないから不安でもあるけれど、分からないということは逆にいうとどんな華にもなれるということ。

■そのとき、しっかりと華を咲かせるため、今は土の中で力を蓄えないと。

■土の中というのは、力を蓄える時期でもあり、また見方を変えると土に守られている時期ともいえます。守られている今しか力を蓄える時期はありません。今のうちに精一杯力を蓄えてほしいと思います。

■そして、土の上に芽を出したときは、強く大きく成長して、自分なりの華を咲かせてほしいと願っています。

 

■さて、「壬寅(みずのえとら)」の意味のとおり、今年はとても寒い冬、厳冬になるようです。みなさん、どうか風邪などひかないよう、健康には十分留意してください。

■そして、コロナ禍であるこの状態もまた、「壬寅(みずのえとら)」の意味のとおり、厳しい冬の時代です。年末は少し収まったかと思いきや、新年になったらオミクロン株がものすごい勢いで感染拡大しています。

■感染防止対策の基本、「手洗い・マスク・ソーシャルディスタンス」をもう一度確認して、この厳しい冬の時代を耐えて乗り切りましょう。

 

■「壬寅(みずのえとら)」の年の新年である3学期の始業にあたり、「十干十二支」の壬寅(みずのえとら)の話をしました。

■それでは、華を咲かせるための準備をしているみなさんにとって、本年が充実した年になることを願っています。以上です。

 

令和3年度 2学期終業式・校長講話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■皆さん、おはようございます。校長の黒田です。

■2学期の終業式に当たり、私から皆さんに伝えたいことを4点、お話します。

 

■1点目、まず2学期を少々振り返ってみたいと思います。

■まず、夏休み中の8/19、20には農業科の大イベントである学校農業クラブの関東大会が埼玉大会であって、本校の農クの生徒たちがその大会運営を見事やり切ってくれました。コロナ禍でリモートを取り入れた大会運営でしたが、大成功を納めることができました。

■他県の生徒や先生方からも多くのお褒めの言葉をいただくことができました。頑張ってくれた農クの皆さんに改めて感謝したいと思います。ありがとうございました。

■夏休み中から新型コロナウイルス感染症の勢いは、ますます激しくなり、2学期は分散登校からスタートしました。1週間ごとに午前組と午後組に分かれ、約1か月実施しました。もうだいぶ過去のように思います。

■9月26日からの予定であった2年生の修学旅行は、コロナの影響で2月への日程延期を余儀なくされました。引率責任者として校長も同行しますので、オミクロン株に負けず、何とか2月に実施したいと思っています。

■10月の終わりには何とか体育祭を実施することができました。心に残る、とてもいい体育祭になったと思います。皆さんが正々堂々、全力で取り組んだおかげです。体育委員はじめ、頑張ってくれた人たちに感謝です。ありがとうございました。

■11月の終わりには昨年度実施できなかったポプラ祭を実施することができました。通常のポプラ祭とは異なり、有志による制作動画の視聴という形での実施となりましたが、とても楽しい行事となりました。盛り上げてくれた皆さんに感謝です。ありがとうございました。

■そのほか、2学期は中3生に向けた学校説明会や小学生に向けた「親子おもしろ体験」なども実施しました。そして、その運営を生徒の皆さんにも手伝ってもらいました。そのおかげで運営もうまくいき、また来校してくださった方々からも評判は上々でした。手伝ってくれた生徒諸君に感謝です。ありがとうございました。

■概ねそんな感じの2学期でしたが、それぞれ頑張ってくれた生徒の皆さんと先生方に心より感謝している校長です。

 (中略)

 

■3点目は、新型コロナウイルスの感染防止についてです。

■皆さんがしっかりと感染防止に努めてくれるので、現段階では一人の陽性者も出さずに済んでいます。

■ただし、世界各国で現在猛威をふるっているオミクロン株は、感染力が非常に強いようです。

■冬休み中の年末年始の感染防止対策の徹底を改めてお願いします。

■やるべきことは、基本である手洗い・マスク・ソーシャルディスタンスです。どうかよろしくお願いします。

■万が一、感染してしまった場合は、本日メール配信した緊急連絡先のQRコードを読み取って入力してください。

 

■最後、4点目は、1学期に話した私の「座右の銘」に関連して、もう一つ論語の言葉を紹介します。「座右の銘」とは、生きていく上で常にそばに置いて大切にしている言葉という意味です。因みに校長の「座右の銘」は、「義を見て為さざるは勇なきなり」という論語の言葉です。内容は以前の校長講話で話しましたので、HPで確認してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

■本日紹介するのものは、やはり論語の言葉です。

「過ちて改めざる 是を過ちと謂う」

■人は誰でも過ち(失敗やわるさ)をおかすものです。だから過ちをおかしたら改めればよいのです(二度としないように反省すればよい)。過ちをおかしたとき、改めないとしたらそれが本当の過ちなのです。

■この言葉は、素直に誠実に生きていくことの大切さを示しています。周囲の人たちから信頼され、社会で通用する人材になるために社会に出る直前の高校時代に、しっかりと自分を磨いていってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

■さて、本日は2学期の終業式に当たり、4点話をしました。

■それではみなさん、よいお年をお迎えください。

 

 

令和3年度 2学期始業式・校長講話

 

 

 

 

 

 

 

 

■皆さん、おはようございます。校長の黒田です。

■7月21日から昨日8月31日までの夏季休業でしたが、生徒諸君はどのように過ごしましたか。世間ではどのようなことがありましたか。少し思い返してみましょう。

■前半は、7月1日から続いた大雨によって、土石流の被害を受けた静岡県熱海市をはじめ、鳥取県、島根県、九州地方など全国各地で自然災害の被害が報告されました。被害にあわれた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

■やはり夏休み前半、7月23日から8月8日まで、東京2020オリンピックが開催されました。開催については賛否両論ありましたが、アスリートたちの熱い戦いに感動させられることがたくさんありました。私は高校時代、柔道をやっていたので、柔道の金メダルラッシュにテレビにくぎ付けになりました。

■中でも、女子70㎏級で児玉高校出身の新井千鶴選手の金メダルは本当にうれしかったです。令和5年度、本校と児玉高校は統合して児玉新校となりますので、正に関係する卒業生の活躍ですので、心より祝福したいと思います。

■現在は、東京2020パラリンピックが開催されていますが、こちらもテレビを見いってしまいますね。さまざまなハンデを抱えながらも自らを鍛え、全力で競技に向き合っている姿に、感動せずにはいられません。

■生徒のみなさんの中も、夏休み中、部活動や検定、また、学校農業クラブに頑張った人が多くいましたね。皆さんの頑張りについて報告を受けています。高校時代のその頑張りは、何にも代えがたい宝です。そのような生徒諸君は、この夏に大きく成長できたと思います。改めて自分自身の夏休みを振り返ってみてください。後でまた「部活動」について、少し触れたいと思います。

 

■さて、夏休みも終わり、本日から2学期が始まります。オリンピックのさなかに新型コロナウイルスの感染拡大が大変な状況になってしまいました。

■ちょうど、夏季休業に入るころから感染者数は爆発的に増え始め、埼玉県も8月2日に緊急事態宣言が発令されました。

■夏休みに入った7月21日では新規感染者数、全国合計4,942人であったのが、昨日8月31日は、全国合計17、713人。10日ほど前、8月20日は、過去最高の25,868人にまで感染が拡大しました。埼玉県では、8月19日は過去最高の2,169人。その後は少し減少し、昨日の新規感染者数996人。最近は高止まり状態が続いています。この状態がピークで、この後減少していけばよいのですが、現在の新規感染者数は、お盆当たりの行動の結果を示しているので、さらにここから増加していく恐れもあるようです。

■そんな中にあって、本校では、生徒のみなさんの頑張りにより、または、地域的なアドバンテージか、いまだ一人の新規陽性者を出していませんでしたが、そろそろそんな状況ではなくなってきているようです。この地域でも新規陽性者数が日々増加している状況です。

■今までは、学校での感染はかなり封じ込めていたようですが、このデルタ株の感染力は凄まじく、新学期スタートと同時に学校でのクラスター感染が大きく危惧されており、文部科学省や県から分散登校等の対応を検討するように指示連絡がありました。

■それを受けて、本校でも先生方で相談をしまして、生徒同士で感染しないよう、そしてその中でも教育活動を継続していけるよう、明日9/2から9/15までの2週間、分散登校を実施することとしました。一昨日8/30に、その内容について全保護者宛にメールを送付しました。本日、みなさんにも同じ内容のお手紙を配布いたしました。少し説明するので、手元に用意してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

■それでは、本日の内容の1点目、分散登校について説明します。

■まず、その方法についてです。各クラスを出席番号で、偶数・奇数の2グループに分け、午前・午後の分散登校とします。

■次に、分散登校の内容です。2週間の前半、9/2~9/8まで、偶数が午前に登校、奇数が午後に登校となります。後半、9/9~9/15までは、その反対で奇数グループが午前登校、偶数グループが午後登校となります。詳しい時間割は通知を見てください。

■1学期欠点を取ってしまった人の再考査は、午前・午後のそれぞれのグループの間の時間、11時30分から行いますので、日程を間違えないようにしてください。

■3年生は、9月16日から就職試験がスタートしますが、そのための面接指導などについては、先生方ができる限り対応してくれますので、みなさんは感染防止を徹底して、しっかりついてきてください。

 

■2点目は、感染防止対策の徹底についてです。

■資料の「2 学校生活について」を見てください。

■(1)登下校、学校での生活では、必ずマスク着用です。マスクは不織布のものが効果的です。各自で用意してください。

■(2)健康観察の徹底。classroomによる健康観察を今まで通り続けてください。37.5℃以上の熱があったり、風症状あったりした場合は、登校しないように。

■(3)食事は、黙って食べる。「黙食」をお願いします。分散登校の期間は、昼食は自宅でお願いします。

■(4)(5)学校の廊下は、「左側通行」そして「大声」禁止。併せて、ソーシャルディスタンス。教室や廊下での生徒同士の距離を保ってください。1学期はあまりできていなかったようです。

■(6)登校後に体調が悪くなった場合は、帰宅してもらいます。

■次に「3 部活動について」です。これは県立高校統一の規準です。

■(1)部活動は、原則、週2日以内、平日のみの90分以内。校外での練習試合などは、禁止です。

■部室は、原則、使用禁止。用具の出し入れのみ。終了後は、寄り道禁止。

■次に「4 家庭等での対応について」です。

■(1)規則正しい生活により、抵抗力を高める。

■(2)食事は、外食や会食を避けて、必ず家でとるように。

■(3)不要不急の外出は避ける。

■自分や家族に体調不良者がいる場合は、外出しない。

■次に「5 陽性者や濃厚接触者となった場合の連絡について」です。その場合、速やかに学校へ連絡をお願いします。夜間、土・日は、本校HP、「保護者の皆様へ」から「緊急連絡フォーム」で入力してください。

■万が一、陽性者や濃厚接触者になってしまったり、体調不良であったり、やむを得ず学校に登校できなくなった場合の授業についてですが、Google meetなどを使って、自宅からでも授業に参加できるようにしたいと思います。いわゆるハイブリット型授業です。classroomでの教科担当の先生からの指示に従ってください。

 

■最後、3点目は、冒頭にも少し触れましたが、「部活動」についてです。

■先日、第103回全国高等学校野球選手権大会が智辯和歌山の優勝で幕を閉じました。昨年は、コロナの影響で夏の甲子園は中止でした。インターハイ、そしてその県予選大会が全て中止となりました。今年は、昨年度よりも厳しい状況であったにもかかわらず、いろいろな大会が実施されました。なぜだと思いますか。

■それは、高校時代に全力で部活動に取り組むという経験が、貴重だからです。

■周りの大人たちは、その貴重さを知っているから、このコロナ禍であっても高校時代の真っただ中にある皆さんに、是非ともその貴重な経験をしてほしいと願っているからです。

■「高校時代に部活動に全力で取り組むことは貴重である」という意味をもう少し考えてみましょう。

■なぜ「貴重」なのでしょうか・・・。高校時代がたった3年間しかないからです。その中でも部活動に取り組めるのは、正味2年間。人生とは、まあまあ長いですが、その中の高校時代という、たった3年間ではありますが、それは人生の基礎を作る重要な時期ともいえるのです。ですから、私の3年間と君たちの3年間は重みが違うのです。ですから、貴重なのです。

■もう一つ重要な点は、「全力」で取り組む経験です。冒頭のオリ・パラの話でも、人は「全力」の姿に感動させられると言いました。また、昨年度も同じ話をしたことがありますが、何かに「全力」で取り組んだ人を、私は尊いと思います。そういう人というのは、「全力」で何かをする喜びというものを知っているんですね。人生の宝を手に入れた実に尊い人だと思うのです。

 ■また、違う角度からもう一つ尊い人を教えます。それは、努力を地道に継続した人です。

■部活動を3年間続けた人は、これに当たります。部活動を3年間続けるということは、誰もができることです。私も、中学時代・野球部、高校時代・柔道部と最後まで続けることができました。しかし、決してたやすいことではないのです。自分がやりたいと思って始めたものだとしても、継続するにはそれなりの苦労と努力を要するものです。

■これができた人は、社会に出ても多少の苦労なら乗り越えられると思います。自信を持ってください。逆に厳しいことを言えば、何かを継続できないような人は、社会では通用しないということにもなります。1、2年生の皆さんは、よく肝に銘じておいてほしいと思います。

■ですから、3年間部活動を続けてこの夏で晴れて引退となった生徒たちを、私は本当に尊いと思うのです。たいへんお疲れさまでした。

■部活動だけではありません。自分で決めて継続するということは、本当に大変で、それができた人は尊いという話でした。

 

■さて、2学期の始業に当たり3点、話をしました。

■1点目は、明日から2週間の分散登校について、2点目は、新型コロナウイルス感染防止対策の徹底について、3点目は、高校時代、部活動に全力で取り組むことの意義についてでした。

■分散登校から始まる2学期となってしまい、校長として大変申し訳なく思っています。しかし、こんなコロナ禍であっても皆さんは成長していかなくてはなりませんし、むしろ大いに成長できるチャンスなのかもしれません。この分散登校を無駄にせず、しっかり乗り切っていきましょう。以上です。

令和3年度1学期終業式・校長講話

 

 

 

 

 

 

 

 

  7月20日(火)、1学期終業式を無事迎えることができました。昨年度から引き続き、この1学期間も新型コロナウイルス感染防止を徹底し、現在のところは生徒・教職員から一人も陽性者を出さずに頑張っております。皆さんの頑張りに感謝しております。

 今回の校長講話では、次の3点を話しました。

1 前日の全校集会の振り返りについて(1学期の成績や生活面について)

2 新形コロナウイルス感染防止の再徹底について

3 校長の「座右の銘」について

 そのうち、3点目の内容について、掲載いたします。

 

■皆さん、おはようございます。校長の黒田です。

■さて、本日は1学期の終業式です。各学年の皆さんがそれぞれの1学期を頑張って過ごしたことと思います。たいへんお疲れさまでした。

■では、1学期終業に際し、私から皆さんに伝えたいことを3点、お話しします。

<中略>

 ■3点目は、皆さんに校長の「座右の銘」を紹介します。「座右の銘」とは、いつも自分のそばにおいておく、重要な言葉のことです。

■私の座右の銘は「義を見て為さざるは勇無きなり」という言葉です。皆さんの手元にA5判の紙がいっていると思いますが、その右上にあるものです。これは、国語の授業で聞いたことあるかと思いますが、「論語」という書物の中の一説です。その他の4つは、参考です。後で目を通してみてください。

■「義を見て為さざるは勇無きなり」とは、そこに小さい字で意味が書いてありますが、「人として、当然なさねばならぬ正義と知りながら、他人の前を憚り、自分の利害のみをはかって、実行しないのは、真の勇気がないからである。」というものです。

■この言葉のポイント①は、「義を見て」というところ。訳のほうでいうと「人として、当然なさねばならぬ正義と知りながら」の部分です。「義」というのは、「正義」という意味です。もう少しかみ砕くと、「本当に正しいこと」という意味です。

■それでは皆さんは「人として当然なさねばならぬ正義」って、なんだかわかりますか。人は、何が本当に正しいことか、正しくないことか、ということは、生まれた瞬間には知りません。ということは、生きていく過程で身に付けているということになりますね。

■では人は、生きている過程でどのように正義を身に付けているのか。それは、学習や経験によって身に付けているのです。

■高校生である皆さんは、それがそろそろ身に付いてないとならないのですが、大丈夫でしょうか。先ほどの苦情の話に戻ると、苦情を言われてしまうような人は、この正義が身に付いてない人なのかも知れません。

■身に付けるには、しっかり勉強すること、大いに経験を積むことが大事です。

■高校生の皆さんは、このポイント①を大いに磨いていく必要があると思います。

 

■ポイント②は、「為さざるは勇無きなり」の部分。訳でいうと「実行しないのは、真の勇気がないからである」というところ。

■学習や経験によって正義というものを身に付けても、実行しなければ意味がないということです。そして、実行するには「勇気」が必要だということです。

■例えば、私がいつも満員電車で通勤しているとします。実は校長として意外と忙しい毎日。昨日も皆さんに何を話せばいいかと遅くまで考えて、お疲れモードとします。今日はたまたま満員電車でも座れることができました。

■そんな時、自分が座っている席の前に腰のまがったおばあちゃんが押し出されてきました。そんなとき皆さんならどうしますか。

■私の中では、席を譲るべきということが、正義だということはわかっています。しかし、知っているだけではだめなのです。それを実行することが最も大事なことだということです。そして、実行するには勇気が必要だよと言っているのです。

■私の下の名前は勇輝なので、そこにとてもひっかかるわけです。

 

■以上が校長の「座右の銘」というものです。今、私自身が100%このように生きているのかと問われると難しいですが、しかし、私はこの言葉のように生きていきたいといつも思っています。

■そして、私は校長なので、皆さんにもこのように生きていってほしいと思っています。

■皆さんは、まずはしっかり勉強して、多くの経験を通して、正義を身に付けてください。そして、少しずつ世のため人のために正義を実行していってほしいと思います。

■世のため人のために正義を実行できた人は、2学期に校長室に報告しに来てください。

 

■さて、本日は1学期の終業に当たり3点、話をしました。

■1点目は、昨日の全校集会の振り返りについて、2点目は、新型コロナウイルス感染防止の再徹底について、3点目は、校長の「座右の銘」についてでした。

■それでは、事故等に気を付けて、自分を成長させる有意義な夏休みを過ごしてください。以上です。